武田信玄が戦国の舞台に登場したのは、父信虎を駿河に追放して甲斐の国守となった21歳のときである。それからの信玄の活躍はめざましく、以来、53歳で上洛の途上に信州の駒場で悲劇的な死をむかえるまで、向かうところ敵なしの勢いで四隣を平定、その名を諸国に高めた。攻めてよし、守ってもまた卓抜した内政手腕をみせた。本書はその波瀾の歩みの一コマ一コマを史実にもとづいて描いたもので、動乱の世に生きた武将の生身の姿を忠実に伝えている。
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