本書は19世紀末から20世紀初頭における『団団珍聞』『東京パック』などの雑誌や新聞に掲載された時事漫画を収載し分析した。当時の時事漫画は単に情報を伝達する役割を超えて、清国と朝鮮を野蛮、西洋を文明として形象化し、日本が野蛮の国を先導し文明に至らしめる使命を帯びた存在であると読者に認識させた。時事漫画は、読者を帝国建設プロジェクトに参加するように誘い、国民総動員の基盤をつくりだしたのである。
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